治療を受ける前に

 親知らずを抜いて舌神経に麻痺が出てしまったら…?

 このページは、患者である私自身の体験を振り返って、「こうして良かった」「こうした方がもっと良かった」と感じた事について書いています。(あくまで参考情報です。患者さんの状況によって大きく異なると思いますので、ご自身で判断して下さい。)

 

◆舌神経の麻痺を自覚したら

 ・すぐに抜歯した歯科医師に連絡をして診断を受け、なるべく冷静に

  症状を説明し、判断を聞く

→この時の歯科医師の対応で、この先同じ歯科医師の治療を受けるか、別の病院に転院するかを検討する。

 

 ・セカンドオピニオンを聞くために他の病院に行く選択肢もあり

→他の病院を探す場合は、「末梢神経損傷」「三叉神経損傷」の外来を受け付けている「歯科口腔外科」を受診することをお勧めします。

→日本口腔外科学会が認定する「専門医」「指導医」がいる病院を選ぶ方法もあります。

(専門医は同学会のこのページで地域ごとに検索可能です)

 

 ・通院日付/症状/歯科医師の診断やコメント/治療内容/治療費/交通費はすべて記録しておく

→治療には時間もお金もかかります。将来的に示談交渉や裁判を検討することになった場合のためにも、記録を残しておくことをお勧めします。

 

◆治療のために転院する場合

・紹介状は「抜歯した歯科医師」に書かせる

→抜歯した歯科医師が転院先を紹介してくれる場合は当然ですが、患者さんご自信が自分で病院を決めた場合でも、必ず「抜歯した歯科医師」に書かせることをお勧めします。

 

◆初診時

・可能な場合は、予約を入れる

・紹介状を持参

・自己チェックシートがあるならそれも持参

・質問したいことを「簡潔に」まとめてメモしておく

→不安なこと、聞きたいことたくさんあるかもしれません。自分にとって重要な順に整理しておくと、聞き忘れを防ぐことができます。

 

◆時期について

   万が一、神経が完全に切れており、手術を受ける場合には、

  切れた日から半年以内が望ましいという見解が一般的です。

   突然自分の身におこった事態にショックを受けてどうしたら良い

  かわからないままに、時間が過ぎてしまう人が一人でも減るように

  と、このホームページを作りました。

   また、同じ舌神経損傷の患者さんでも、症状は人によって異なる

  ので、手術が最適な答えかどうかはケースバイケースだと思いま

  す。一日も早く、信頼できる医師を見つけ相談されることをお勧め

  します。